フリーランスになると、さまざまな業務上の事務作業が発生し、経理事務や確定申告を全て自分で行わなければならない。従業員のように自動的に税金が控除されるわけではないのだ。うっかりしていると確定申告の時期になり、慌てて領収書などを整理する羽目になる可能性もあるので注意しよう。

フリーランスとして働き始めると、物品の購入や光熱費、事務所の費用などの費用が発生する。それに伴い、経費を記録する帳簿付けの必要が出てくるだろう。帳簿付けは根気のいる作業で、一般的な企業なら経理が担当して経費を一元で管理する。一方、フリーランスは自分で経理も担当しなければならず、本務以外にも手間が増えてしまう。

税制上の優遇措置が受けられる青色申告の場合は、複式帳簿による帳簿作成が必須だ。帳簿にはさまざまな種類があり、合計で8種類もの帳簿付けが欠かせない。帳簿は主要簿と補助簿の2種類に分かれており、主要簿には仕訳帳と総勘定元帳、補助簿には現金出納帳や預金出納帳などをまとめた固定資産台帳がある。帳簿の種類だけでも多岐にわたるため、一人で管理できるか不安に感じるかもしれない。

多くのフリ―ランスは自分で経理事務を行なっているが、会計ソフトを活用して管理しているケースがほとんどだ。会計ソフトを利用すれば、経費を入力するだけで自動的に仕分けされ、それぞれの帳簿に記録される。規模が大きくなるようなら、税理士や会計士に依頼することで負担の軽減が可能だ。